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 7月13日、港町会館のほのぼのサロンにおじゃましました。

 サロンでは、認知症地域支援推進員の川口から、認知症と徘徊模擬訓練についての講義をしました。
 徘徊模擬訓練とは、認知症のため家がわからなくなって帰れなくなった方の探し方、見つけた時の声のかけ方の訓練のことです。今は新型コロナウイルスの感染予防のため、皆でグループになって街中を歩いて訓練することはできません。そのため、資料を使って訓練の内容や声掛けの仕方をお伝えしました。


認知症に関する資料を使っての講義の様子


 認知症の方への声掛けの仕方は「後ろから声をかけると驚かせてしまうので、前から声をかける」「ゆっくり落ち着いて話す」などのポイントがありますが、参加者の方々からは「この声のかけ方の気遣いは、認知症の方に限らず、どんな方に対しても必要」というご意見をいただきました。

 普段のあいさつや会話、お互い見守り合うことが変化に気づくことにつながり、また、人の集まる場所で話をすることなどが認知症予防のためには大切というご意見もいただきました。
 新型コロナウイルス流行下では、人が集まる機会がなくなってしまったり、外出を控えなければいけなかったりと、一人ですごす時間が増えた方も多いかと思われます。徐々に地域での集まりが再開しているところもありますので、マスクや手指消毒などの対策をとりながら集まりに参加したり、集まれなくても電話でやりとりをしたりするなど、人と関わる機会を持ち続けることが大切だと、今回のほのぼのサロンで改めて実感しました。

 認知症に関する話の後、主任介護支援専門員の安田が足指の体操も兼ねたレクリエーションを行う予定でしたが、認知症に関する話が盛り上がり終了時間となったため、次回に持ち越しとなりました。ほのぼのサロン参加者の皆様、レクリエーションは次回を楽しみにしていてください。

<社会福祉士  武田 智子>