日鋼記念看護学校は2023年に創立35周年を迎えました

 本校は、1988(昭和63)年地域で生活する人々の保健医療ニーズに対応できる質の高い看護師育成を目指すと共に地域の看護職需要に応えるため、看護第1学科、看護第2学科として2課程で開校いたしました。その前身は、明治44年設立の日本製鋼所職工共済会病院附属私立産婆養成所であり、それから100年以上の長きにわたり看護基礎教育の歴史と伝統を継承しています。看護第2学科は、1964(昭和39)年日本製鋼所高等看護学院として看護師2年課程の教育がすでにスタートし、昭和63年日鋼記念看護学校開設時に看護第2学科となり、2003(平成15)年3月の閉科までの40年間に卒業生869名を送り出しました。看護第1学科は、昭和63年の開校から定員35名で3年課程の教育を行ってきました。時代の移り変わりとともに看護師志望者は高校卒業後3年課程に進学することが主流となり、看護第2学科を発展的に閉じて、看護第1学科の定員を70名に増員し、2004(平成16)年定員増1年目に看護学科第17期生71名の入学生を迎え、本年4月には第36期生61名がこの学び舎に入学しました。そして、これまで平成3年3月に看護第1学科第1期生が卒業してから令和5年3月の第33期生まで総勢1600人以上の卒業生を輩出し、その多くが本地域の保健・医療・福祉の第一線さらには全道、全国、世界へ活躍の場を拡げております。
 本校は、これからも設置主体である社会医療法人母恋の理念である「医療人として組織として社会に貢献する」という法人使命のもと、地域医療充実のためより公益性の高い看護学校として、社会の変革にも柔軟に対応しつつ、魅力ある学校づくりに邁進し、新たな20年、30年先へ向けて地域社会への貢献に一層推進するよう努力してまいります。

日鋼記念看護学校 学校長
伊藤 眞理

日鋼記念看護学校 創立35周年記念式典

日鋼記念看護学校 校歌

 昨年度、日鋼記念病院に着任された高橋弘昌院長と、当校の音楽指導を務めていただいている立野音楽学院 立野了子学院長の対談の中で「35周年に向け、一致団結するために校歌を作ろう」というご発声をいただいたのをきっかけに、2022年冬には校歌の歌詞を当校OG・OB、法人関係者、学生らから募りました。応募いただいた歌詞や言葉から、立野先生に歌詞として組み立てていただき、当校周辺の景色や看護の心が散りばめられた美しい歌詞が完成しました。
 曲は、室蘭市のご出身で、桐朋学園大学 作曲科の土田英介教授にご作曲いただきました。流れるような旋律の美しさが、あたたかな心を表しているようだと、お聴きいただいた皆様にも大変ご好評いただきました。


なお、校歌は日鋼記念病院が提供しているFMびゅーのプログラム「ラジオ健康プラザ」にて放送いたしました。ぜひお聴きください。

2023年12月4日放送「日鋼記念看護学校開校35周年記念式典・校歌のお披露目」

記念講演会

天使大学 菅原教授にお越しいただき、「看護の魅力~大切にしていること、そして大切にしてほしいこと~」のテーマで、教授の豊かな教育経験を交えながらお話いただきました。「看護とは何か」という本質を考える素晴らしい時間となりました。



記念シンポジウム

さまざまな形で医療に貢献する当校OB・OG6名と、学生2名を交えた記念シンポジウムを開催いたしました。色々な分野で活躍する卒業生6名から、学生時代のエピソードや学生自身の将来の看護を描けるようなメッセージをいただきました。また、在校生も2名参加し、実習の学びや感じたことを語りました。最後には参加者全員を交えた質疑が行われ、学生にとって心に残る貴重な時間となりました。